片道所感

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江戸徳(馬車道)

されば港の数多かれど 此横濱に優るあらめや

1858年締結、翌1859年発効の日本対5カ国の修好通商条約により開港された横浜。

神奈川宿の横の浜だから横浜と名付けられたその街は、以来海外への窓口となり、日本の文化を牽引する。

有名で大規模な建築は形を変えて残り続け、小規模だけどさりげなく有名な建築家が手がけている味がある建物はいつの間にか姿を消していくこの港街には、深い味とコクがあちこちに濃縮されている。

 

この日、食事会で訪れたのは、馬車道の江戸徳。

明治20年の創業。

近年改装されたという和モダンでスタイリッシュな空間でいただく極上のうなぎとこだわりの日本酒に横浜の歴史を噛み締める。

…少しお酒が効きすぎたようだ。

弁天通りの方での二次会へと向かう人たちと別れ、一人野毛を歩き家路を辿る。桜木町には悲喜交々の思い出が多く、記憶に足を取られて逃げ帰りがちなのでこの街で飲んだことがない。一人で飲み歩くとかでもないし。ただ、面白いお店が多そうなので、いずれ何らかの形でじっくりと楽しんでみたいと思うのである。