片道所感

お気持ちblog,はじめました.

大宮を出た新幹線から見える景色は、しばらく通勤電車と並走をして街の人たちの日々の営みをマザマザと見せつけた後、赤羽を過ぎたあたりからまた目線が高く高くなっていく。

ふと気がついた。新幹線ってもしかして意外とめっちゃ高所をはしっていたりしないか。その辺の下手なマンションよりも高いところに自分の目線があるような気がしてしまう。あそこのビルディングはおそらく5階建てだから、もしかしたら10階くらいのところを走ってるのかもしれない。

窮屈そうなあらかわ遊園地の観覧車を見送った後、眼下に広がる尾久の車両センターではかなり昔に廃止されたブルートレインの車輌が雑草の中に佇んでいた。

昔の遠距離鉄道が盛んだった時代、一番の花形であり、東京・もしくは大阪へ向かっていく象徴、もしくは都会から地方に帰る脚であったブルートレイン。インターネットがない時代の地方の学生はもしかしたらブルートレインをみかけて、まだ見ぬ東京への憧れを持っていたり、東京との繋がりを感じていた……みたいな話を聞いたことがある。私で言うところの「浜松」とか「静岡」みたいなものか。

時代は変わり、新幹線っていう日常から離れた所で感じる「東京」と、在来線で地続きの上いつかたどりつくどこか遠い異世界東京って意味合いがやっぱ変わるのかなぁ?