片道所感

お気持ちblog,はじめました.

安静7チンアナゴ人生

9月3日

じゆう【自由】
他から制限や束縛を受けず、自分の意思・感情に従って行動する(できる)こと。また、その様子。
〔民主主義社会では、社会秩序を乱さぬ限り、その人の主体的な意思・判断に基づく言動の認められる権利のことを指す〕
(新明解国語辞典第4版より)

「皆さんにとって自由ってなんですか?」

高校時代、政治経済の授業の中で投げかけられた質問に、私はこの辞書の内容の前段部分を答えたのだけども、先生が「新しい解釈ですね」と一笑したことを覚えている。
他の人たちは括弧の段にあるような「責任や拘束を伴うもの」とかそういう回答をしていた。
考えたら政治経済の授業なのでそっちが模範解答なのだけど、根本的な「自由」って「フリー」ってそうじゃないだろう、と今でも思う。
まぁそんな学校が嫌いだったので、私は反体制側の勝手な人格破綻者たちとつるんでいた可哀想な人間だった。

ちなみに新潮現代国語辞典第二版のまとめかたは
ジユウ【自由】
①他から拘束を受けないこと。心のおもむくまま。好きなようにすること。自在。フリー。
②支配や拘束を受けず、各自の可能性を発揮できる、また、発揮すること。リベラル、フリー。
③(やや悪い意味で)好き勝手。ほしいまま。
④〔法〕1憲法自由権と同じ。2ある行為が、本来、又は例外として制限や禁止を受けず、許可や許諾を要しないこと。
(新潮現代国語辞典第二版より)

昔の独特表現の新明解よりも明快に感じるのは私だけだろうか(笑)
まぁ「自由の定義」って何?みたいなメンドクサイ話とともに、「自由が今までどのように語られてきたか」など調べ始めると膨大な時間がかかるので、ここではしない。
兎に角今日は帰り道恒例の遠回り散歩で普段通らない川の橋を渡りながら、「自由」について少し頭を巡らせた。
というより、「自由」のネガティブな部分について頭を巡らせた。

 

例えば、「何やってもいいですよ」といわれたら、あなたは何をやる?
あれもできる。これもできる。
おめでとう!あなたの目の前には無限な可能性が広がっている。
って思うじゃん?
でも、実際どうよ。
みんな経験してることだけど、体は一つしかないし、時間は有限。お金もない。
体の病気や心の不調・障害、色々な環境的事情からできることをすべて選ぶこともできない。
あれもしたい。
これもしたい。
もっとしたい。
もっともっとしたい。
僕には夢がある?????
それが本当の夢かどうかは知らないけれど、すべてができないなら「選」ばなければいけない。
結局夢を見ているから儚くて、探すから見つからなくて、欲しがるから手に入らなくて途方に暮れる。
そうかんがえると結局自由なんてものはこの世に存在しないんじゃないか。
自由っぽい何かのなかから、可能な人は何かを選び取る、そうじゃない人は選び取らされながら何かを捨てて、それぞれの関係の中で生きているのが社会。
「選び取る力」とそのための「体力」と「知力」がないと、自分の手で何もつかみ取ることができない。
必ずしも誰かがお善立てをしてくれるわけではない。仮によい縁があってお膳立てがあったとしても、その上で自分がどうするか、お膳立てに乗って自由に舞う自分をいかに創っていくのか?というのは自分自身の力量と気力次第になる。
だから知識と経験、その為の努力は本当に必要だな、と思う。
どちらかに偏る、ではなく。どちらも大事。
遅くたっていい。不器用だっていい。
私も遅いし、不器用だ。
気まぐれなわりに色々考えすぎてしまい、
幸福になって不幸になって慌ただしい胸の内が踊ることはしょっちゅうだ。
すすんだり止まったり、行ったり来たりしながら、壁にぶつかりながら
それぞれ、限られた枠の中で最大限舞うように、がんばっていこう。
そのなかで自然と折り合いの点がわかっていく。
私はまぁ自分の根を意識しながらチンアナゴのように生きている。
チンアナゴって何が楽しく生きてるのかな?といつも不思議な気持ちになる謎の動物であるけれど。
***
ようやく「なんだか疲れる」を読了した。
実は、人に見れる形でこの安静日誌を書いてみようと思ったきっかけはこの本の中に全文収録されている「妖精日誌」であった。
簡単に説明すると、ほぼ無症状で陽性反応が出てしまった人の日記であるが、同時に書き手の人生観や所感がつらつら述べられていた。
病気の日誌になると「ボディサイレント」のように本格的に自分の内面を顧みながらのフィールドノーツのように書くものであると思いがちだけども、公開できないことも多いので、適当に書く。正直に書く。それでいいんだね、自由なんだから。ただ昔とは違って私の軽くて薄い考えをだらだら書くのは好まない。その意味で今日の所感は特別。
いずれにせよフィールドノーツの取り方をもう一度確認しよう。
まぁ、とはいえここに書く内容はあくまで自分の話。別に誰かに応用できたり、ライフハックの手助けになるわけでもないし、あーこの人なんだかんだのんびりとふわふわとチンアナゴみたいにいきてんなぁ。なんだこいつ何考えてんだ。意味分かんねぇ。なんて思ってながめてくれればいいと思う。
人の評価や理解を求めているわけではないつもりを気取りたいのだけど、片道所感というのも少しさみしいな……なんていうことは思う。まぁそれは別の話。
同情を欲したら、その時にすべてを喪う。

体温測定
9/3 朝 8時前 36.3(▲0.6)
すこぶる健康!(0011)