安静0:熱中症?ほんとに?
不器用が服を着て肉をまとって歩いている
誰かが私のことを指さして言った言葉だ。
確かに、生まれてから今に至るまでやることなすこと不器用で
効率悪く誤解も数多く受けながらなんとか生きながらえてきた。
しょうもない不器用エピソードも多分山ほどあるが、あまり人に話すことではない。
不器用なら不器用なりな生き方がある。
愚直に、正直に一生懸命生きることである。
だが、ここで問題がある。
その一生懸命さ、または正直さにも、不器用さ、または効率の悪さがと掛け合わされるのである。
つまり、余計な疲れを生むことが多い。
対人においては軋轢や不協和音も多くなる。
気を張っていたり、楽しいと思っていることをしている最中ならまだいい。
しかし、気が抜けたとき。もしくは、気を張ることが難しくなったとき。その時がアウトなのだ。
8月の頭、仕事で小高い丘を上った。
いわゆる新興ニュータウンというわけではなく、昔は段々畑だったところを宅地として売り出した区域で、日陰がない。
この日は最高気温36度の予報。
まだ午前10時ではあるが、すでに湿度が高くとても暑い。
目的地について、いったん膝をつき、駅で買ったポカリスエットを飲む。そして建物の中に入り、仕事をするが、少しふらつく。
仕事が終わり、水を飲もうとするが、水が片づけられてしまい飲めない。
左肩に痛みを感じるなか、危険だな、、、と思いつがれたビールを1杯飲むが、全然口に入らない。
飲まないの?と言われても調子が悪いとしか返せない。
フラフラするし頭が痛い。
その後、事務所まで送ってもらう車の中で、頭痛のほかに若干のろれつのまわらなさを感じる。
ついに脳をやっちまったか……と、心配になる。
事務所についた途端、滝汗と頭痛。ウーロン茶を飲む。
残務はほどほどに帰宅。
体温を測ると38度線を超えていた。
あわてて簡易キットを使用。
陰性でホッとする。
まあ熱中症やろ、と思いながら保冷剤を体のあちこちにあてて、カロナールを飲み、エアコンをガンガンかけてその日は寝た。
大病院に夜間外来に診てもらえるか電話してみるも、救急車のみの受け入れと断られる。
しかし、翌日も熱は下がらなかった。
道理でカロナールも効かない、というか熱中症にカロナールはよくないらしい。
日中にクリニックに電話するが、発熱外来は週末まで埋まっているそうだ。もし、見てくれる機関があればどこか?と、市のコールセンターに聞いたりするが、紹介を受けた機関も電話がつながらない。
1日待てば近所の医院があく予定なので、それまで我慢しよう。
……と思い保冷剤を抱えながらベッドに潜り込む。
たくさんの悪夢を見て、目が覚めれば焼けるような暑さと頭痛。気を失うとまた悪夢。
こんな感じで死にたくねぇ、死にたくねぇ。
この時ばかりはそう思った。
でも救急車を呼べるだけの症状だろうか、これは。
ただでさえ医療逼迫で救急車がたりないとニュースになったいたのに。
我慢だ我慢。
その後嘔吐がでたため、深夜1時に救急車で病院に。
点滴等で少し楽になる。体温も下がりケロッと軽快に。
コロナは陰性。
朝4時に帰宅。また寝る。
しかし昼にはまた38度を叩き出す。
水分とりまくって寝るの繰り返しをするうちに、平均体温が37.3~37.8度くらいで安定していた。
8日に仕事をするが、息切れと熱で調子が悪く、夕方に近所のお医者さんに来ていただいて、点滴。
やっぱりコロナは陰性。血を抜いてもらうが、先生に「仕事しちゃだめですよ、ゆっくり休んでください」といわれる。
翌日結果が出るが、水分は足りているみたいで数値がいい。
どうやら炎症をおこしている臓器があるらしく、エコーと血をとられる。
そして先生に「働き過ぎですよ、ゆっくり休んでください」と言われる。無視して、12日の茨城出張(兼観光)から16日まで仕事をふらふらした頭でこなす。自分でもなぜこんなことが……とドン引きするような自損事故を2件起こす。疲れてたんだね、仕方がない。
熱は朝は36.8度、夕方は37.5度前後をうろうろする。
お盆明け、採血の結果を聞く。
ポイントはお酒を控えることと、生活環境を見直すこと。
そして「8月中はゆっくり休むこと」
しかし相変わらず熱が下がらない。
少し動くとすぐ体が火照り、熱を測ると37.5度という日が続く。
そのことを再びドクターに告げる。
ドクターは採血の結果を見直しての所見としてある感染症の疑いを述べ、こういった。
「働き過ぎです」
「体がつかれている方が発症しやすいところもある」
「9月いっぱいは安静にしてください」
そんな働いてないんだけどなぁ……。
ということで、明日から「安静日誌」を書くことにしてみました。
よろしければお付き合いください。
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