バイクの点検に行った話
3年前、僕はバイクを買った。
一応自分へのプレゼントのつもりであったが、車種を選ぶ際に最終的に海外メーカーのクラッシック風のものにするか、それともSRのようなクラッシック風なものにするか、悩み考えた。色々考えた挙句この250ccのスポーツっぽい風貌のバイクを選んだ理由は、国道1号を走っていた所沢ナンバーのお姉様がとてもかっこよく、そして眩しく見えたからだ。
バイクに恋したのか、お姉さんに恋したのかはわからない。いずれにせよ恋に落ちたかのような勢いでY社のディーラーに駆け込んで購入したそのバイクは、3年経った今もギリギリ8000キロを切るくらいしか乗れてない。
乗っている時はめっちゃ楽しくて、どこまでも行けそうな気がするのだけれど、仕事には使用できないこともあり、休日を中心になるような形。しかし体が動かせる休みがない。そんなことは乗らない言い訳でしかないが、実際うまく時間が工面できていないので、どうしたものか……と頭を抱えている次第である。
10月の打ち合わせに乗って行ったところ藤沢と日暮里を勘違いしてしまったので渋滞の車の間を練って打ち合わせに間に合わせたこともあり、バイクには結構助けられているのだが……。
もうひとつ、頭を抱えざるを得ないことがある。
「点検」。
そう、今年もまた12ヶ月法定点検の時期がやってきた。
点検までにもう少し乗るぞ!と思ったいたが、7月に体を崩し、9月に病み上がり、10月ー11月超多忙。あっという間に寒波が到来。
全然乗らなかった……。ここまで乗らないと手放そうか、とすら思えてしまう。
ディーラーのハガキには「相棒の点検」の文字。
どうしてこうなったんだろう。
出逢い方間違えたのだろうか……。
どうしたらみんな幸せになれるんだろう……。
ごめんよ、あんま乗ってあげられなくて。
でも整備はちゃんと出してやるからな(※半年前は抜いている)。きちんと整備されて帰ってきておくれよ……。
僕は泣きながらバイクを点検に出した。
二週間前の夜、僕は代車の磐田ナンバーのJOGにのっていた。
久しぶりの50cc。
敢えてキックスターターでエンジンをかけて、自宅への12キロのツーリング。
昔はビーノに乗っていたので感覚がすごい懐かしい。この回しても速度が出ない、優しい景色が見える乗り心地。
ギア操作が出来れば早く走れそうだけど当然そんなものはついていない。
ギアは偉大だなぁ……と思いつつ、今出してるバイクの整備おわったら、そのまま東名に繰り出してどっかいこう!と心に決めた。
整備が終わり引き取られたバイクはいま、バイク置き場で眠っている。
やはり整備の後のバイクはピカピカで、空気圧も完璧。とても走りやすかった。引き取った後、1400万回転で川沿いの道をひたすら下っていき、自宅へ。
バイクがいない間、ずっとバイクに乗りたいな、いい天気だしなぁ……と思ったいた。
しかし明日からまた出張なのだ……。
この子は新古車で買った子だったけど、レッドバロンに下取りにだしてしまった。カゴがついて仕事にも使えて便利な半面、エンジンが頻繁に掛からなくなることが多かった(のちにリコールされた)。
西武ドームまでのんびりとこの子で行ったりしていたのだが、今考えるとよくやるよ、である。
しかも帰りにスピードで捕まるなんて……。
この子は新しいオーナーのもとで今も元気でいるのかな?
おまけ、この子は京都でのったこ。写真は蓬莱の電車撮影スポット。